第2回ビジネスプランコンテスト開催報告

2023年2月25日(土)、松戸市勤労会館にて『第2回やさシティ、まつど。ビジネスプランコンテスト』を開催いたしました。このビジネスプランコンテストは「子育て日本一」「文化・芸術の薫り高いまち」である松戸に、「起業で活き活きと活躍できるまち」という魅力を加えていくことを趣旨に、松戸市が主催したものです。

このビジネスプランコンテストの応募資格は、松戸市内で起業をする方や、すでに起業している方。選考基準は地域を元気にしてくれるような「キャラクター」や「地域貢献度」を重視した、地域密着型のビジネスプランコンテストです。

そして、もう1つの大きな特徴は「市民参加型」であること。そこには、地域の元気な起業家を市民の皆さんで応援していただきたいという思いがあります。

初回のファイナル審査会では、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、オンラインでの観覧に変更となったため、市民の皆さまによる投票の実施は中止となってしまいましたが、今回は会場に多くの市民審査員の皆さまにお越しいただき、対面でファイナリストの発表をご覧いただきました。

ファイナリストの発表を、その熱量を感じながら会場でご覧いただき、即時に投票することで、起業家と市民一体となったビジネスプランコンテストとなったことと存じます。

またオンラインでの配信も同時に行い、画面上にて応援していただくこともできました。会場にお越しくださった市民審査員の皆さまも、ご視聴いただいた皆さまも、ご参加いただき誠にありがとうございました。

当日の様子

今回のビジネスプランコンテストには、21名の方にエントリーいただきました。
その中から事業計画書やプレゼンテーションの審査を経てファイナル審査に残った5名のファイナリストは、この日のためにオンラインを通じたセミナーでプレゼンテーション対策にチャレンジしながら発表の準備をしてまいりました。 ファイナル審査の審査結果は以下の通りです。皆さま本当に素晴らしいプレゼンテーションをありがとうございました。

審査結果

最優秀賞 近江 祐希さん 産後の孤立化をゼロに!新米パパ・ママ産後ケア計画
優秀賞 飯田 智市さん 親サポートプログラム「大人体育」
優秀賞 布施 聡美さん 理学療法士・管理栄養士ママが始めた、女性のライフステージに応じた心と体のケア事業
入賞 熊谷 知哉さん CG制作・メタバースを身近にして企業支援 ~デジタルクリエイションの街 松戸~
入賞 日比 慶一さん いつでも・どこからでも不安や悩みをスッキリ解消!ココロを癒すオンラインサービス『フォーレスト(forrest)』

審査委員・審査基準は以下の通りです。

審査基準

審査委員 松戸市 副市長 石和田二郎様
松戸商工会議所女性会 会長 吉場清子様
日本政策金融公庫松戸支店 融資第二課長 大沼真樹様
渡邉税務会計事務所 所長 渡邉義道様
奥野総合法律事務所 弁護士・中小企業診断士 清水健介様
市民審査員の皆さま
審査基準 地域貢献度、継続性、新規性、実現可能性、成長性、キャラクター、プレゼンテーション力の審査基準で選考。
※地域貢献度、継続性、キャラクター、プレゼンテーション力に加重。

最優秀賞

近江 祐希さん

産後の孤立化をゼロに!新米パパ・ママ産後ケア計画

この度は多くの素晴らしいプランから、最優秀賞に選出して頂きありがとうございました。
私のプランは「産後ケア知ること、広めること」です。
私自身、産院を退院して1日目からワンオペ育児。誰のサポートも得られず無理した結果、書類を提出しに行った役所で倒れました。産後7日目のことでした。出産前はあれだけ、人と関わっていたのに産後は急にひとりぼっち。本当に孤独でした。孤独からは何も生まれません。
今は各自治体、産後ケアに力を入れ始め約98%の自治体が産後ケアに取り組んでいます。まずは100%にすること。どこへ行っても同じ産後ケアサービスを受けられること。そして、ママと赤ちゃんが笑顔で子育てのスタートをきれるように地域の社会資源が協力し合い、産後ママをサポートすることが重要な課題と思っております。
審査員の皆様からは事業に関する貴重なアドバイス、主催の松戸市、松戸スタートアップオフィスの皆様からは貴重な機会を頂きました。これからも課題に向けて真摯に取り組んでいく所存です。この度はありがとうございました。

優秀賞

飯田 智市さん

親サポートプログラム「大人体育」

この度、第二回やさシティ松戸ビジネスプランコンテストにおいてファイナル出場、優秀賞をいただいたことは私に取って大変励みになりました。私のプランは「親サポートプログラム 大人体育」というもので、地域の子ども達のスポーツ継続のためには、大人が体の使い方や、指導の仕方を知って欲しい、という願いからのものでした。自分が松戸市で長年、教員をしていた上での思いであり、地域性や新規性で評価をいただいたと思っています。しかし、審査員の方々からもご指摘があった通り、事業性に乏しく、企業として収益をあげ継続して地域に貢献できる企業になるにはまだまだ遠い道のりであります。今後、さらに努力し、本当に松戸市民の皆様に必要とされるような事業を目指していきたいと思います。ありがとうございました。

優秀賞

布施 聡美さん

理学療法士・管理栄養士ママが始めた、女性のライフステージに応じた心と体のケア事業

この度は多くの素晴らしいプラン、そして素敵な応募者の皆様の中から、優秀賞に選出いただき、ありがとうございました。
今回は発表の数日前に母が重度の肺炎で入院しDrより急変する可能性があるから延命治療をどうするか考えてほしいと、また発表の前日には容体が良くないとも聞いていました。母はコンテストを身近で一番応援し友人に声をかけてくれ楽しみにしてくれていました。そんな中の発表で辞退することも検討していました。そんなとき皆さんから連絡を頂き平常を取り戻し発表することができました。発表の冒頭に母のことを言わないといけないところがあり詰まってしまうことがありましたが、途中でフォローが入ってくれたことで最後まで伝えることができました。
今回は起業セミナーでコンテストを知るきっかけを頂き、初めは自信がない中ですが応募しました。ビジまどに何回も足を運び形にすることができました。
私自身が高齢出産で両親の介護をしているなかで理学療法士として仕事をしてきました。ママは精神的にも体もこんなに辛く大変です。そんなママたちの悩みを解決する方法はないかと考えるようになり、整体・パーソナルトレーニング・エステを一か所で全てが行えたら忙しいママには良いのではないか。また、私のように辛い思いをしなくて済むのでないかと思い起業することにしました。来院してくれるママの悩みもですが、雇用される大変さも経験し少しでもママの働きやすい環境を作っていきたいとも考えています。
今回はファイナルに至るまでたくさんの方に手助けや応援を頂き起業することはたくさんの方が関わっていくことをセミナーで学びましたが改めて実感しました。このような機会を頂きとても感謝しています。ありがとうございました。

入賞

熊谷 知哉さん

CG制作・メタバースを身近にして企業支援 ~デジタルクリエイションの街 松戸~

この度は入賞に選出頂きまして、誠にありがとうございます。
まず自分の事業プランを発表しフィードバックを得られること、他の方のプレゼンを臨場感をもって拝見できることは大変有意義でした。また、コンテスト期間における事業プランを磨く作業や、プレゼンのセミナーなどを通じ、事業を行う上で貴重な経験が得られました。
ですので、このような素晴らしい取り組みに、これからも多くの方に参加して頂けるよう、弊社としまして周りの方にお薦めしたいとともに、事務局の皆様におかれましては、ぜひ本コンテストを続けて頂けますと幸いでございます。
本コンテストにて発表した内容につきまして、弊社は実現を目指し引き続き取り組みたいと考えております。
重ねまして、このような機会を賜りましたこと、大変感謝申し上げます。

入賞

日比 慶一さん

いつでも・どこからでも不安や悩みをスッキリ解消!ココロを癒すオンラインサービス『フォーレスト(forrest)』

この度は、多くの素晴らしい応募者の中から、入賞に選出していただき、ありがとうございます!
実は昨年も応募して悔しい思いをしたのですが、念願のファイナルに進出することができて、とても嬉しいです。
今回の『フォーレスト』は、ちょっとした不安や悩みを、気軽にいつでも解消できるサービスです。コロナ禍もあって先行き不透明といわれる中で、ストレスやメンタルのケアが注目されています。そんな時に独りで抱え込まずに、ココロを開くきっかけを作りたいと思って考え出したのが、このサービスです。そのために、人ではなく、AIアバターが話し相手になります。
松戸市でも介護職の人材不足、定着化は大事な社会問題です。その課題解決のため、介護施設で働くスタッフを対象としました。将来は多くの業種・職種にも展開して、特に人に接するサービス現場で働くスタッフの少し疲れたココロを癒やして、やる気と意欲を回復できるサービスにしていきます。
ビジョンは、個人が自分らしく活き活きと輝き続ける社会を創ることです。今回の入賞を機会に「やさシティまつど」を皆さんと一緒に実現していきたいと思っています。
ビジネスプランコンテストを主催、運営していただいた皆さま、応援していただいた皆さまに感謝申し上げます。入賞の評価をいただき、誠にありがとうございました。

今回は市民審査員の皆さまに直接会場へお越しいただき、プレゼンを聴いてから投票をするという形式での開催をすることができました。オンラインよりもさらに臨場感のあるプレゼンを感じていただくことができ、ファイナリストの熱意がよく伝わったのではないかと思います。また審査員の皆さまからはファイナリストの想いに応えるコメントをいただき、素晴らしいビジネスコンテストとなりました。
ファイナリストの皆さまはもちろん、エントリーしてくださった方や、会場の市民審査員の皆さま、オンラインで見守っていただいた市民の皆さまなど、このビジコンが何かのきっかけに、そして松戸市の元気や活力となることができれば幸いです。 携わってくださった皆様、本当にありがとうございました。
最後になりますが、ファイナリストの皆様、おつかれさまでした!
これからの皆様の益々のご活躍を心よりお祈りしております。